エスプレッソにはまる

ｶﾌｪをはしごするという遊びを覚えた。

あらかじめ、計画していたｶﾌｪを何軒かまわると、短い時間でに何杯かのｺｰﾋｰを飲んでしまうことになる。
３軒目ともなると、胃袋がｺｰﾋｰで膨れ上がり、若干の苦痛を伴ってくる。

そこで、量の少ないｴｽﾌﾟﾚｯｿを最近好んで飲むようになった。

店によって、香りと苦味が強いもの、苦味のあとに甘みを感じるもの、苦味ばかりのもの、どれもそれぞれ楽しめるし、お腹が張ることもない。


某老舗のｶﾌｪにお昼３時頃行き、窓越しから店内をのぞくと、ﾏｽﾀｰが休憩を取っている様子だった。
一度何事もなかったように、店の前を素通りした。
さらに、少し離れて、営業時間外でないことを確認し、おそるおそるドアをあけた。

「いらっしゃい、すみません、ご飯できませんよ。」

ﾏｽﾀｰが申し訳なさそうに挨拶してくれたが、目当ては当然のｴｽﾌﾟﾚｯｿだったので、ﾀﾞﾌﾞﾙで注文した。



小さいｶｯﾌﾟにとろりとしたｴｽﾌﾟﾚｯｿ、こちらのお店は苦味の後にほのかな甘みを感じるものだった。ｴｽﾌﾟﾚｯｿを飲み始めて２度目の経験で、この事を伝えると、ﾏｽﾀｰはとても嬉しそうに

「お客さんの雰囲気で、淹れ方を変えてるんですよ。」
「豆だけでなく、詰め方や温度で全く別物のｴｽﾌﾟﾚｯｿになるんですよ。」

と教えてくれた。


1時間程ｺｰﾋｰについて教えて頂いたり、雑談したりして過ごした後、店を出た。
自家焙煎しているこだわりのカフェ。
エスプレッソの余韻が続いていた。



ViewNX2でﾄﾘﾐﾝｸﾞ

見つめる

撮影した写真を見ながら、そのときのことを思い出して、なんとなく書いてみることは案外楽しいものだ。

普段から日記をつける習慣があればいいのだが、そういうわけでもなく、気が向くまま。


偶然お会いした大先輩とｺｰﾋを飲みながら雑談をした時、写真の話題となった。

何枚か撮影した猫の写真を見ていただくと
「これ、かわいいんじゃない」
と言ってくれた一枚。

ランチ

お食事券なるものを頂いたので、普段は行くことのないちょっとこじゃれたお店にランチを食べにいくことにした。

食事券の金額ぴったりのランチを発見したので早速注文してみた。

本日は「あこう鯛のなんてろかんてろ・・・」よくわからん。

せっかくなので、頂く前に写真を。



香りまで感じることのできる、美味しそうな写真を撮れるようになってみたいものだ。
いろんな技を駆使しなきゃいけないんだろうけど、簡単に撮れる技ってないものか。



これ以外に、ﾊﾟﾝとｽｰﾌﾟとｺｰﾋｰがついてきて、普段食べない雰囲気に美味しかったといえば間違いなかったが、少しこそばゆい感じがした。

sppでｸｵﾘﾃｨ8のｻｲｽﾞ1/2でRAW現像。

ねこカフェ

しばらくぶりに訪れたねこカフェ。

店長の名前は「にゃーす」と言う。自分はこの店長の大ファンである。
自分のプロフィール写真もにゃーす店長にお願いした。
ところが、にゃーす店長、しばらく会わないうちに以前にも増して成長あそばされており、多少継続的な運動が必要と判断される状況にあるらしかった。





それでも、あなたの魅力は変わりません。ただ、お体には十分に気をつけてください。


ところで・・・。

集団生活という状況の中、同じ食事をしてもスリムスタイルを維持している娘がいたりで、一人だけダイエットフードに切り替えるということもできず、店長さんも頭を悩ませていらっしゃった。
店長さんは獣医さんなどの様々なネットワークから、いつもねこちゃん達のケアを一生懸命考えている。
僕は、そんな店長さんの真摯な姿に、「好きだけの理由で動物を飼ってはいけない。飼うことに伴う責任を果たさなければならない」ということを、いつも再認識させられてしまう。
そんな訳で、今の僕にはねこちゃん達と暮らす資格はなく、再び、にゃーす店長に会いに行ってしまうのだ。

挑戦

パンケーキの食べ放題に挑戦してきた。

その店のパンケーキは至ってシンプルなものだった。シンプル故にアイスクリームなんかをトッピングすると、絶妙なのだと思うし、実際そういうメニューがいくつもあった。
パスタにパンケーキがｾｯﾄになったものや、アイスクリームがのったパンケーキなんかがあり、パンケーキとメニューに含まれれば、どうもパンケーキは基本的に食べ放題らしかった。
散々悩んだあげく、自分が注文したものは、単純に「パンケーキとコーヒーのセット」だった。
パンケーキそのものの味を堪能したかった。



運ばれてきたパンケーキは直径約１５ｃｍの大きさで、皿に３枚盛り付けられたものだった。ホイップバターが初めから乗っていて、メイプルシロップは別の小瓶で用意されていた。
暫く作戦を練った。
『そこそこ腹は減っている。できるだけ、沢山食べてみたい。口の中と食道をリセットさせるコーヒーは一杯しかない。メイプルシロップをかけたいが、甘さに影響されて沢山食べれなくなると残念な結果となる恐れがある。』
そこで、まず、この３枚をそのまま食べることにした。
「甘すぎず、素朴な香りと適度なもっさり感。ホイップバターの軽いアクセント」
誰もが思い描くパンケーキのイメージそのままだった。

ほどなく３枚を食べ上げ、追加注文のため呼び鈴を押した。
「おかわり、いくつになさいますか。」
店員さんから不意打ちの質問だった。
おかわりを注文すると、再び３枚運ばれてくるのだろうと思っていたからだ。
『３枚食べた感じだと、案外食べれそうな気がする。さっきと同じ３枚だと確実にもう一度呼び鈴を押すことになりそうだ。いっそ５枚おかわりして、その結果次第でさらに追加で注文するのが妥当なんじゃないか』
短時間の葛藤の末、５枚おかわりするこにした。





再びメイプルシロップ回避作戦で食べ始めた。虎の子のコーヒーは未だ切り札として口すらつけていなかった。順調に口の中へ運ばれていくパンケーキ。絶好調だった。
ところが、この絶好調も長くは続かなかった。突然の満腹感と、血糖値が急激に上がった時の、前頭部周辺に感じる鈍痛のような虚脱感が計７枚目にして発生してしまったのだった。
『この状態を押してさらに５枚程度食べることはできるだろう。しかし、無理して食べることになんの意味がある？まして無理やり食べることはお店の人に失礼だろう。』
来店当初、『できるだけ食べてみたい』と野心に燃えていた自分はどこかに行ってしまっていた。店の人に気を使うことで自分を正当化しようとまでしていた。心理学でいう合理化が完成された瞬間だった。

最後の８枚目をメイプルシロップをかけ、コーヒーを飲みながら食べた。とてもうまかった。